第5次真鶴町総合計画 後期基本計画
総合計画 後期基本計画(2025-2028)
背景
総合計画は、「これから真鶴町をこのような町にしていこう」といった将来像を示すものです。
地方自治法によって、かつて自治体は総合計画のうちの最上位にあたる基本構想を必ず策定することとなっていました。現在では法の改訂により策定義務は無くなりましたが、真鶴町の場合は「自治基本条例」によって基本構想等の策定を町長に義務付けています。また、総合計画を議会での議決が必要となる議決事件として定めている自治体もありますが、真鶴町では議決事件とはされていません。つまり、町民代表である真鶴町議会は、基本構想等の策定を義務付けてはいますが、内容は町長に委ねている格好です。
こうしたことから、以前は総合計画を10年ごとに策定してきたところ、前町長時代に策定された第5次真鶴町総合計画からは、町長の任期である4年単位で組み立てができるよう8年間を計画期間としてきました。その時の町長の政策の方向性を、より色濃く反映できるようにしたわけです。
趣旨
今回、リコール成立に伴う選挙により、私は現・総合計画の計画期間である2021~2028年度の途中から就任することとなりました。その際、現・総合計画を撤回して新しい総合計画を策定するという選択肢もありましたが、私は行政の継続性の観点から現・総合計画を引き継ぐこととしました。ただし、8年間の基本構想は基本的に踏襲しつつも、将来像を追記することで、下位計画である2025~2028年度の後期基本計画において自らが町民に公約した政策や政治姿勢を反映することとしました。それが本計画となります。
特徴
現代は不確実性の時代であり、変化も速くなっています。「計画行政」という言葉がありますが、計画通りに進まないことも多くなっています。そのため、総合計画という名称ではありますが、個々の事業の内容や実施期限を詳細に書き出すことよりも、向かうべき方向性や将来像を明確に示すことに重点を置きました。
なお、町長の政策の方向性を示す計画でもありますから、本計画の策定にあたっては主要部分を自らの手で書きました。また、町の将来像を町民や連携先の皆様に示し、共有しながら町政運営をしていくことが重要だと考えていますので、策定段階から様々な対話の場を設けて、町民の声や願いを反映できるよう工夫をしました。
小さくて昔から変わらないけれど、実は最先端。そんな、ちょっとのんびりしたスマート・タウンを一緒につくっていきましょう。
めざすべき町の将来像
2028年度に向けてめざすべき町の将来像を、今回新たに次のように定めます。
小さくて昔から変わらないけれど、実は最先端。
のんびりスマート真鶴
Small is beautiful Slow life Smart town
1 歩いて暮らせる町
2 みんなで分かち合う町
3 便利な技術がひっそりと支える昔ながらの町
4 民間の土地活用を後押しする町
5 環境と経済を両立する町
6 「小さな人だまり」と大きな広場のある町
7 そのままの自然が人を集める町
8 これからの時代を生き抜く力を育む町
9 生涯学習と生涯現役の町
10 芸術と建築を楽しめる街歩きの町
第5次真鶴町総合計画 後期基本計画(2025~2028年度) (PDFファイル: 6.1MB)
4年間の重点政策(2025年度~2028年度)
町の将来像「のんびりスマート真鶴」では、10分野に分けて2028年時点のありたい姿を描きました。その時点の町民生活を想像しやすいように政策横断的に描きましたが、一方で具体的にどのような政策や事業から着手するのかわかりにくい面がありました。
そこで、役場内で検討を進める中でも「4年間で必ず実現すべきもの」と「実現までに時間はかかるが、着実に着手すべきもの」の整理を行ったうえで、今後4年間で重点的に取り組んでいく3つの政策を定めました。
重点政策1 住宅供給を増やす
重点政策2 公共交通を充実させる
重点政策3 地域通貨を導入する
総合計画審議会
第3回総合計画審議会(2025.03.28)
最終回となる総合計画審議会では、皆さまに事前にご意見をいただき、さらに当日にグループワークでの対話と議論を重ねました。前期計画評価の結果と後期計画案のプロセスへの改善策や後期計画の運用について議論を行い、町への答申をとりまとめていただきました。

町長あいさつ

各グループで議論


◎3月の審議会ではこんな意見が出ました
1.町民参画と対話の充実について
・町民対話を通じた策定プロセスは〇
・今後は事前の情報提供の充実、より実りある対話・議論の場に
2. 町内人材の活用と育成について
・町には多様なスキルを持つ人材が増えている。
・「人材バンク」をつくり、町にいる人材・力を活かす方策を
3. 地域通貨による経済活性化について
・町長の地域通貨への思いは単なる決済手段ではなく「地域のつながりや感謝を表現する手段」と見える。社会実験から始め、段階的に展開を
4. 観光・交流の促進について
・アート活用などの交流人口増加の取組には、来訪者がどうやって町内で消費活動をしてくれるかを意識した仕組みづくりが重要
・「外の目を意識する」視点を持ち、各事業に取り組んでほしい
5. 重点政策の着実な推進
・重点政策を中心に「あれか、これか」という選択と集中の考え方が重要
・進捗を定期的に評価・検証し見直す仕組みも大事。町民と共有を
第2回総合計画審議会(2024.12.23)
前回の審議会の意見を受けて、後期計画中間案への意見を、審議会委員の皆さまに事前にご意見をいただき、さらに当日にグループワークでの対話を重ねながら、ご意見や修正点、継続すべきと考えた点などをふせんに書き出して議論を進めました。
出てきたふせんをもとに、町長と審議会委員間でやりとりをし、さらなる内容のブラッシュアップにつなげていきました。



第1回総合計画審議会(2024.10.09)
10月9日、審議会委員の皆さまで計画の方向性や「スマートタウン真鶴」の素案について、議論をかわしました。
新しいやり方を進めるため、はじめての対話型の審議会進行を行い、審議会委員の皆さまから多くのご発言やご意見をいただきました。
最終的には、審議会委員の皆さまから出てきたご意見を色分けしたふせんにまとめ、審議会委員、町長、事務局で議論することで、話し合いを深めることができました。

町長あいさつ

佐宗会長よりごあいさつ

グループごとに議論

グループで議論した内容を町長と対話

そこからさらにグループで議論
「オープンハウス」による町民意見聴取
情報センターにおいて「オープンハウス」形式での計画案の周知と町民意見の聴取を実施しました。のんびりスマート真鶴のなかで「いいね」と思ったものに●シールをはっていただきました。




町民対話会
町民対話を8回行い、多くの町民の声や願いを数多く反映できるよう工夫しました。
<開催終了>「町の将来像を語ろう!」町民対話会
町民対話会(町内4地区+対象別4回)(2024.9~10)

ご参加いただいた町民の皆さまに、真鶴町の現状を表す「漢字一文字」をふせんに書き出して、イメージを書いてもらいました。

■町民の真鶴のイメージは「海」が最多。次に「美」「魚」「悩」「人」「変(化)」「愛」が続きました。 [確認事項]漢字の大きさは書かれた数を表しています

会の最後、参加した証として「将来の真鶴への思いやメッセージ」を書いてもらいました


9月6日(金曜日) 町立体育館研修室
城北・城口地区

9月10日(火曜日) 宮ノ前地区集会所
西・東・みさき地区

9月11日(水曜日) 岩地区集会場
山ゆり・岩中央地区

9月12日(木曜日) 町民センター第2会議室/土肥道・丸山地区

9月24日(火曜日) 写真なし
オンライン会(平日夜)

9月29日(日曜日) 町民センター第2会議室/休日開催

10月4日(金曜日) 町民センター1階集会娯楽室・和室
子育て中・障がいのある方

10月12日(土曜日) 情報センター1階住民サポートコーナー会場
休日開催

10月12日の情報センターには小学生も参加し、意見を発表してくれました
広報まなづるに町民対話会の様子を掲載(2024.11)


職員対話会
後期計画案に関する職員との対話研修会(2025.2~3)
2月28日と3月4日の計3回、町職員の対話研修を行い、全職員の約9割にあたる91名が参加しました。総合計画の内容を理解し、のんびりスマート真鶴の将来像に向けて組織の一員としての関わりを考えるなかで、多くの感想や指摘、新しいアイデアが集まりました。





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更新日:2025年05月02日