町長日記(2024年3月)

2024年3月

町長日記:140日目 3月31日(日曜日)

今日は、髪を切って、少しランニングして、片付け物をした。2023年度も今日で終わりだが、11月12日の就任から5カ月弱とはいえ中身の濃い年度だった。

町長日記:139日目 3月30日(土曜日)

今日は、大和市のシリウスと海老名市の中央図書館をふらりと視察してきた。

現在、真鶴町でも若者の居場所や保健センター、子供の一時預かりの機能について議論がされている。当然ながら、新たに専用施設をつくるわけにはいかない。だが、既存施設への複合化で機能を提供できるならば、もちろんしたい。ならば日本一来館者を集めるシリウスと近くのTSUTAYA系図書館をついでに見ておいたほうがいいだろうと考えた。

勘所を探りたくて、改めて2施設の今を見てきた。結論から言えば、「ああ、これは公共施設のショッピングモール化だな」と感じた。広くて、きれいで、気が利いた内装で、ここにいる自分が好きになれる。車でやってきて、ベビーカーを引いて楽しめる、郊外型のライフスタイル。

これをそのまま真鶴で実現することはできない。だいいち、そんな予算はない。しかし、若い世代をはじめ住民がこぞって押し寄せる人気施設は、まちの価値を上げるうえで重要だ。郊外型ショッピングモール系施設に対し、真鶴型ブティック系施設を模索したい。

町長日記:138日目 3月29日(金曜日)

今日は一日中、職員との面談をした。

ところで、「県西地域2市8町プラごみゼロ共同宣言」の一環として、4月1日から真鶴町の施設ではペットボトル商品販売をしないよう指示していた。今日気付いたら、役場に置いてある自動販売機も商品入れ替えとなっただけでなく、ダイドーさんが「災害救援ベンダー」に置き換えて下さっていた。ありがたい。

町長日記:137日目 3月28日(木曜日)

午前中に県西地域の広域行政についての首長会議に出て、午後からは様々な事務を片付け、就業時間後に情報センターの多目的スタジオで楽器のセッティングをした。

というのも、秘書時代の先輩のバンドに交ぜてもらって通っていたKEITH能見台というお店があるのだが、先輩から「お前が真鶴に行っちゃって、ドラム叩く人があんまりいなくなったから持っていっていいってよ」ということで、お店に置いてあったドラム、ベース、ベースアンプ、カホン等を真鶴町に寄付頂いた。

https://www.keith-noukendai.com/

ありがたく頂戴したものの、役場にはドラム叩ける人がいないようなので、自分でセッティングした。動画は楽しんでいるようだが、これも公共施設のサウンドチェックという、れっきとした仕事であることを申し添えたい(!?)

おかげで多目的スタジオは、生ドラム、エレキドラム、ベース、キーボード、生ピアノ、ギターアンプ等を備えた使い勝手のいいスタジオになった。鏡張りなのでダンスにも向いている。ぜひ、どんどんご利用ください。

町長日記:136日目 3月27日(水曜日)

今日は四半期ごとに定例で実施する「町長室開放日」と「まなづる株主ミーティング」だった。

→神奈川新聞による前回の模様:https://www.kanaloco.jp/limited/node/1042668

「町長室開放日」は、あまり告知できなかったが、多くの町民の皆様に足を運んで頂いた。前回もそうだが、個別の陳情よりむしろ提案を多く頂いており、解決できるものはなるべくその場で解決している。

町内の小学生からは「学校図書館へ司書さんに来てほしい」とイラスト付きで訴えがあった。「あれ?確か予算組んだよな……」と思って教育長に確認したところ、既に人選も進めていらっしゃるとのこと。心強い。来年度は小中に司書配置となります!

町内の高校生、森花菜さんからは郷土の童話にちなんだ「ぼんぼん鮫最中」の提案を頂いた。試作品も試食したが、餡とホワイトチョコレートをその場で最中にはさむのも楽しく、組み合わせもいい。秋に開催予定の仮称「真鶴お土産コンテスト」への応募を依頼し、町内企業とつなぐよう職員に指示した。

子どもたちから提案が出てくる町は、未来が明るいと思う。

夜の「まなづる株主ミーティング」は初の試みだ。渡部・東村山市長による年1回の「東村山市版株主総会」を参考にしつつ、とりわけベンチャー企業などでは毎月や四半期ごとで株主総会よりも気軽な「株主ミーティング」を開催する企業も増えてきていることから、町民と役場の距離が近い真鶴町ではそっちに振ってみた。

30名弱の町民の皆様にご参加頂き多くのご意見を頂いた。20分程度で説明を済ませ、1時間半近く大塚副町長の司会で闊達な意見交換をした。「性急に進めすぎ!」「もっと町民の声を丁寧に聞いて!」「ヨコ文字が多すぎ!」など耳の痛い声も多かったが、とても建設的な議論ができたと思う。

最後に投票してもらったが、100点満点に換算すると67点。正直、普段「よく頑張ってるね」というお声掛けも頂くので、もっと高評価を期待していた。だが、不満を持っている方はわざわざ声をかけてきたりしない。もっと言えば、アンチ小林は私と話をしに来たりしない。町民からのフィードバックを大事にして進めていきたい。おっと、また横文字だ(汗)。

今後も「町長室開放日」と同日夜の「まなづる株主ミーティング」は定例開催していく。

町長日記:135日目 3月26日(火曜日)

旧保健センターの使い途を考えるため改めて中を見に行った。とり壊すのか? 再投資して、もうしばらく使うのか? この施設は今、分かれ道にある。

今日は、琴が浜研修センターの使い途についても、ありがたいことに民間提案を頂いた。もちろん特定の事業者の声だけでは決められないので、近く公募に出すことになるだろう。

午後には、県主催の県西地域活性化プロジェクトの会議に出た。できれば全県民が恩恵を受けるデータヘルスも進めて頂くとありがたい。それに県内には、デジタル庁の牧島かれん前大臣と河野太郎現大臣がいらっしゃり、国の知見も活かせるはずだ。今こそ、そっちに舵を切ってほしい。

残すと後が大変になるのがハコモノ。残すと後で色々できるのがデータ。これが今日の教訓か。

町長日記:134日目 3月25日(月曜日)

副町長と企画系の職員に時間を作ってもらって、「スマートタウンのつくりかた」を議論した。真鶴町の目指す姿を共有できたし、議論の中で肉付けできた。この骨格を基に、各課、各職員の声も聴いて、民間のアイディアも募って、町民の声も聴きながら、最終的に審議会に諮りつつ、来年度にはスマートタウン真鶴4年間の総合計画&総合戦略を策定したい。

しかし字が汚いな、俺。

町長日記:133日目 3月24日(日曜日)

久しぶりに、ゆっくり料理をした。イワシを開いて、軽く衣をつけて、バジル味のソテーにしたら美味しかった。

町長日記:132日目 3月23日(土曜日)

今日は、Code For Japanの「Social Hack Day」に参加してみた。

真鶴町はオープンデータをどんどん出していこうとしている。こうしたオープンデータを使ってハッカソンなどが行われたりする。その際、真鶴町を素材に民間の知恵をお借りするには、何が勘所なのか、学ぼうと考えたものだ。

なんとなく、空気感がつかめた。こうしたコミュニティにも職員を送り込みたいなあ。

町長日記:131日目 3月22日(金曜日)

今日は午前中に職員面談をして、午後から学校建設準備委員会を途中まで傍聴し、来年度人事についての打ち合わせをして、東京でDX業界の方にスマートタウンの進め方についてアドバイスを頂いた。

4月1日の人事異動は、退職者の抜けた部分への手当てなど最小限に止め、職員面談が全て終わってから本格的に行う考えだ。

町長日記:130日目 3月21日(木曜日)

本日は「被災地支援&海外DX視察の職員報告会」を開催してもらった。

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../20240313...

我が町が被災地支援をどれだけできたのか? そしてそこから何を学んで我が町に持ち帰ったのか? この点については、町民の関心も高い気がした。また、税金30万円を使って海外視察に送り出した職員については、その知見は町民に還元する必要がある。そこで、自ら手を挙げて被災地に赴いてくれた4名の職員と、海外視察に行った2名の職員にお願いして、職員向けと町民向けの2回の報告会をしてもらった。

しかし、頑張ったものをきちんとした成果につなげるには、全職員に会議ファシリテーションを学んでもらう必要があると感じた。人前で話すということは、人の時間を奪うということでもある。時間枠を守る。前提となる情報を最初に整理する。目的を明確にする。こうした基本を押さえるだけで、時間の質はかなり上がる。研修を急がねば。

町長日記:128日目 3月19日(火曜日)

ようやく今日から職員面談を始めた。

面談を効率的に行うため、12月に職員向けのWebアンケートを実施していた。これは、私しか見られない設定だったので、データベースとして吐き出し、既存の職員データベースの基本的情報と連結して、Wordの差し込み印刷機能で各職員の面談シートを作成する作業は自分でやってあった。だが、予算編成と議会対応に追われて、1・2月はそのままになっていた。3月から就任した大塚副町長に面談の段取りをお願いし、議会が終わった今週からようやく実施の運びとなった。

アンケート内容には昨年中に全て目を通していたが、こうして個々人と面談をするうちに、より立体的に職員の姿が分かる。就任前に「真鶴町職員はレベルが低い」などと言う声もときどき聞いたが、そんなことはない。むしろ「こんな人材が、よく県内でいちばん給料の安い役場にいてくれたな」と感じることばかりだ。

この役場は化けるぞ。

町長日記:127日目 3月18日(月曜日)

今日は早稲田大学マニフェスト研究所の中村健・事務局長を招いて管理職向けの研修をして頂いた。頷きながら聴き入る幹部職員らの姿を見ながら、お越し頂いて本当に良かったと思った。私自身、14年も行政に関わる中で、曇っていた眼が晴れるような気付きが多かった。

今後、人口は減る。財源も減る。だが、住民サービスは切り詰めたくない。とはいえ、職員の仕事の量を増やすことはできない。そうすると、仕事の質を上げなければいけない。仕事の質を上げるには、職員の能力を上げなければならない。だからこそ能力開発と研修が重要となる。今後も投資していきたい。

夕食には、挽肉とキャベツの豆板醤炒め丼を作って食べた。

町長日記:126日目 3月17日(日曜日)

今日は、横須賀市の「北下浦ふるさとマラソン」の招待選手として招いて頂いたので午前中に5キロメートルを走ってきた。その後、横須賀市の家に置いていた楽器類を一通り車に積んで、おにぎり齧りながら真鶴まで移動し、14時00分からDiscover Blueさん主催のシンポジウムに参加して、終わってから一件打ち合わせして、18時00分〜知人の所でちょっとした電気設備の修繕をして、楽器類を車から自宅に下ろし、ラーメン屋でビール飲みながら先日お世話になった方を労った後、自宅に帰って洗濯しつつ風呂入って片付けして一日終了。さすがに疲れた。

町長日記:125日目 3月16日(土曜日)

昨日の夕方にはお店を貸切にして職員有志で打ち上げをした。議会で来年度予算が可決された労いと副町長の歓迎だ。

楽しそうな職員のみなさんの姿を見ながら、「こんな状態をずっと続けたいな」としみじみ思った。でも町長がいると気を遣うだろうから1時間ちょっとで帰った。

今日は横須賀市の家に帰り、残った荷物の整理。もしも自分が突然死んだら、家族は片付けが大変だと思う。よく聞く話だ。この家は息子に譲って、いずれ真鶴に家を買うつもりなので、今のうちに荷物はどんどん処分しておこう。

町長日記:124日目 3月15日(金曜日)

今日は、3月議会の最終日。議会の判断を仰ぐ日だ。

これまでの質疑を伺っていると、おそらく敬老祝金条例の改訂案は否決されるものだと考えていた。以下の大幅な改定に批判の声が多かった。

従来【77歳5千円、88歳1万円、99歳2万円、100歳3万円】

 ↓

来年【77歳記念品、88歳5千円、99歳5千円、100歳特別記念品】

一方、今日の討論では「そもそも全廃すべき」「バラマキする金があるなら、さっさとバスのテコ入れを」(大意)という声まであり、5対4で可決となった。ただし、「改訂が急すぎる。もっと丁寧な町民説明を!」という指摘を賛成反対問わず受けたので、そこは反省点だ。事後とはなるが今後、町民の皆様にお伝えしていきたい。

来年度の一般会計予算案も6対3で可決頂いた。町長として最大のヤマを越え、最低限の役割は果たすことができた。

午後は自転車に乗って、宮ノ前集会所と琴ヵ浜研修センターを視察した。つくづく宝の持ち腐れだと思う。回さなきゃ。

町長日記:123日目 3月14日(木曜日)

今日は事務をこなし消防分署2階を視察した後、気になっていた議場のドアの修繕をした。

職員は忙しそうだし、外部に修繕を頼むと高くつくので、自分でやったほうが安い。私の実家は電気設備屋で仕事のやり方を見ていたので、道具の使い方と勘所はある程度わかる。締まりが悪かったドアも、すんなり開け閉めできるようになった。

午後には民間投資を呼び込む営業のため東京に出向いた。

難しいのは、行政は公平公正に事務執行しなければならないという慣例だ。合理的に考えて町にメリットがある事業者からの提案があっても、選定の際には公募などで競争性を確保しなければならない。公平性や競争性を担保しながら、民間に投資意欲を持ってもらうにはどうすればいいのか? サウンディングなど公民連携の先進事例を、私も職員も学ばなければ。

町長日記:122日目 3月13日(水曜日)

今日は議会委員会の予備日だったが、昨日で終わったため、お休みを頂いた。部屋の窓から海を眺めながら真鶴名物の干物ピザとビールを楽しんだ……と言えば優雅なのだが、実際には自分のご機嫌をとりながら確定申告と格闘した一日。

マイナンバーとE-Taxの連携も若干の障害はあったものの、だいぶ使い勝手良くなったのではないか。デジタル庁の頑張りで、かなり改善している。しかし、「法人クレジットカードで買い物をすれば仕分け案まで作成してくれて、あとはOKをクリックするだけ」という韓国の税申告に比べると赤子と大人ぐらいの差がある。道のりは長いが、国も前に進んでほしい。真鶴町も頑張ろう。

夜には、昨日の残り物の肉豆腐に冷飯を入れておじやにして食べた。

町長日記:121日目 3月12日(火曜日)

今日から就任5カ月目に突入。時間が経つのが早い。

午前中は議会の委員会。昨日の一般会計予算案に引き続き、特別会計・企業会計について審議頂いた。

昼食を食べながら町民からの苦情を受けた。即日で処理した。

山場となる最初の予算質疑も全て終えたので、町長室の片付けをした。実は、就任以来、一度も掃除機をかけてこなかった。真鶴町には専任の秘書がおらず、町長室は清掃員が入らないことになっているようなので、掃除もゴミ捨ても自分で行わなければいけない。中小企業の社長なのだから当たり前のことだ。忙しさにかまけてずっと先延ばしにしてきたが、片付けると気持ちがいいな。

町長日記:120日目 3月11日(月曜日)

今日で4カ月が過ぎた。既に任期の12分の1が終わったことになる。

今日は一日中、議会の委員会で来年度予算案について詳細に質疑を受けた。真鶴町議会では委員会制をとっているが、常任委員会は一つだけであり(総務経済常任委員会)、しかも10名の議員全員がメンバーなので予算議案もこの常任委員会に付託される。そのため、町長も委員会に出席して答弁する。気が抜けない。ただし面白いことに、真鶴町では課長だけでなく係長やヒラ職員まで必要があれば委員会に出て答弁する。大きな方向性については町長が答え、現場レベルのことは職員が答えるので、予算に関することなら何でもまとめて質疑できる。議員のみなさんにとってやりやすくて良い方式ではないか。少人数議会の利点だ。

とはいえ、最初は議員控室で委員会が始まったのだが、狭くて職員が座りきれず机もない所で資料も広げられない有様だったので、本会議場で委員会を開催するようお願いしてみた。すると誰一人「前例がない」などという方はおらず、その場で議長が議場の使用を許可し、委員長が会場変更を宣告して下さった。正確かつ丁寧に答弁するべく多くの職員が出入りするので、おかげで職員も落ち着いて答弁できたと思う。

帰ったら疲れたので、先日のロールキャベツの残りにカレー粉を加えてスープカレーにして食べた。

町長日記:119日目 3月10日(日曜日)

朝から洗濯機を2回まわし、ランニング。湯河原町のパークゴルフ場まで行ったが、ほとんど登りでつらかった。しかし、登れば絶景。今日は空気が澄んでいて真鶴半島も伊豆大島も初島も良く見える。

着替えてコミュニティ真鶴にて真鶴未来塾主催の映画上映会『マイクロプラスチック・ストーリー』を観た。自分たちの未来は自分たちの手でつくるという勇気をくれる素敵な映画。先日の企画展「みんなでまちをつくる〜真鶴カメラと明治大学建築学科の一年」といい、真鶴の町民力の奥行きを感じる。俺はいい町に来たな。

しかし、筋肉痛……。

町長日記:118日目 3月9日(土曜日)

議会への緊張感からかドッと疲れが出て、ゴロゴロ本を読んだりギターを弾いたり風呂に漬かりに行ったりして過ごした休日。

町長日記:117日目 3月8日(金曜日)

今日も議会。補正予算の質疑があり、全て可決頂いた。また、施政方針と来年度予算についてもご提案した。こちらは週明け3月11日からの議会で審議頂くこととなる。

終了後には、仮称「真鶴データブック」の編集会議。「外部のコンサルに頼らなくても職員だってちゃんと研修受ければこの位のことはできる」というメッセージを込めた肝入りプロジェクトだ。3月中には上梓したい。

夕食は時短レシピで、トマト缶とコンソメでスープを作って出来合いのロールキャベツを煮た。ひと味足りなかったので、スモークチーズを入れたら味に深みが増してまとまった。料理は面白い。

町長日記:116日目 3月7日(木曜日)

今日も議会。明日からの来年度予算審査を前に、本日は条例改正などの審議を頂いた。

いやしかし、私は元議員出身だし、マニフェスト大賞実行委員も以前に務めた立場なので感想をお許し頂きたいが、つくづく「真鶴町議会はいい議会だ」と思う。

正直に言えば、議案を提出する側の首長としてはやりにくい議会なのだ。町長としては不確実性がないほうがいい。「この会派とあの会派を押さえておけば、それで過半数だから大丈夫」などと票読みできたほうが断然ラクだ。せいぜい2会派に根回しすれば大体うまくいく。一方、真鶴町議会には会派がない。しかも、私は事前に情報提供する「根回し」はするが、事前に多数派工作するような「越権行為」はやっていない。だから、全ての議員さんがいい意味で好きなことを質問する。答弁に立つ私や課長らは、どこから何が飛んでくるかわからないから、対策のしようがない。でも、それがいいのだ。

逆に言えば、我々は下手な議会対策はせず、正直に答えるしかない。あとは否決されても、町民代表のご判断だと受け止めればいい。それは「議会と首長の対立」でもなければ「町の停滞」でもない。実に健全。真鶴町議会には、マニフェスト大賞に応募して頂きたいなあ。

とはいえ。議案の提案者としては、議会を通るかどうか大変にやきもきするものだ。改めて感じる。明日は補正予算審議と来年度予算説明。誠実な答弁で議会の判断を仰ぎたい。神奈川新聞からも叱咤を頂いた。→ https://www.kanaloco.jp/limited/node/1061741

写真は、小田原百貨店に売っていた日本酒、真鶴。真鶴町とは関係なく、読み方は濁らず「まなつる」だとのこと。

町長日記:115日目 3月6日(水曜日)

前回の12月議会では、就任から本会議まで間がなかったことから2名の議員から私の所信表明に対する質問があったのみだった。今回の3月議会では、議長を除く9名中6名の議員から幅広い町政課題についての一般質問を本日受けることとなった。

あまりに丁寧に答弁し過ぎたので、各議員の持ち時間45分が足りなくなってしまったようだ。今回はある意味申し訳なかったが、議長や議運委員長から簡潔な答弁を求められない限りは丁寧にお答えしていく考えを、議運委員長にはお伝え申し上げた。

しかし、終わったらヘトヘトに疲れた。昨日、夜中2時まで地球温暖化対策計画案の見直しをしてたのも効いたな。

ところで、傍聴に来られた町民の方から、「3月3日の町長日記を見たけど、厚揚げと納豆だけで野菜がないじゃないの。アナタ、もっと野菜食べなきゃだめよ」と教育的指導を受けた。そこで、さっそく今日は、キャベツと豚肉の豆豉炒めとキムチ豆腐を作った。我ながら美味しい。さあ、今日はゆっくり休んで議会ウィークを乗り切ろう。

町長日記:114日目 3月5日(火曜日)

町長として、自分はどこがダメなのか?

この間、モヤモヤしていたことが、ようやく言語化できた。「ギアを変えられない」「あまりにトップダウン」「細かく指示を出しすぎる」などなど、この日記でも色々書いてきた。

要するに「過干渉」だったのではないか。

私は子育てにおいて、あまりに干渉し過ぎたと反省している。怪我しないように、失敗しないように口を出し過ぎたと思っている。命にかかわらないことなら、失敗させてあげることも大事だ。干渉すればやる気を削ぐ。教えられるのを拒否したくなる。自分自身も、父親にあれこれ言われるのが嫌だった。でも、繰り返してしまった。

そして、私は町政運営でも過干渉だったのではないか。初期に自分の方向性を示すためにある程度のトップダウンは許されたかもしれない。しかし、町民と議会が私に執行を委ねたように、私も政策の方針を示した後には職員に委任するべきだろう。幸い、副町長にも委ねられる人物を得た。

既に、4年間の任期の大枠の考え方を所信表明で示した。2024年度についても施政方針を自らの手で書いた。今後、一年以内に2025~2028年度の後期基本計画も策定することになる。これらの方針に沿って、町を動かすための計画・人事・行政評価などによって「町役場をプログラミングする」ことが私の本来の仕事なのだと、風呂に入りながら腹落ちした。

父親業失敗の罪滅ぼしのつもりで、反省を経営に活かしたい。

ちなみに、写真に写っている私の机の「真鶴町長」は真鶴産の本小松石。どこかにしまってあったのを職員が引っ張り出してきてくれたので、来客者への宣伝のために置くことにした。

町長日記:113日目 3月4日(月曜日)

大塚副町長が今日から登庁となったため、職員のみなさんに朝礼に集まってもらった。

大塚さんとは事前に方針を話し合い、「町長」「副町長」ではなく「さん」付けで呼び合うことにした。呼び方に象徴されるように、私も大塚さんも型通りの儀礼的な話し方をしない。朝礼で、自分の言葉でわかりやすく職員に思いを伝える大塚さんの姿を見ながら、大塚さんに就任頂いて本当に良かったと思った。

おそらく大塚さんとは、どう進めればいいか、手法の面でぶつかることも今後きっとあるだろう。でも、それはより良い道を見つけるために必要なことだ。大きな方向性さえ共有できていれば、私と進み方が違うことはむしろ好ましいことだ。対話の中から真鶴町を前に進められると信じている。

テレビ神奈川さんが、午後にはさっそく大塚さんのインタビューを報じていた。期間限定でYahooニュースからご覧頂けるので、どうぞ。

https://news.yahoo.co.jp/.../e81e5d559a1d8918347fe519e7ff...

町長日記:112日目 3月3日(日曜日)

豆類が好きなのだが、タイカレーの缶詰を使って厚揚げを煮てみたら相性抜群だった。大根と同様、豆腐も何にでも合わせられて優秀な食材だと思う。選べる場合はできるだけ肉を食べないようにしているので、納豆や豆腐が主力のおかずだ。

ところで、真鶴町は私の就任前に「県西地域2市8町プラごみゼロ共同宣言」を出していた。

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../chomi.../2371.html

しかし、特段の取り組みをしてこなかった。そこで、せめて町有施設では来年度からペットボトル飲料を販売しないことにした。自販機設置会社の協力を得て、順次、切り替えか自販機の撤去をしてもらっている。町民センターは切り替え済みで、担当者がシンボルマークも掲示してくれていた。自販機の商品がなぜ偏っているのか怪訝に思う方もいるはずで、一目で理由がわかる。気が利いている職員を明日、課長に褒めてもらおうと思う。

町長日記:111日目 3月2日(土曜日)

確定申告のための書類を片付けるなどして、午後からランニング。途中で企画展「みんなでまちをつくる〜真鶴カメラと明治大学建築学科の一年」のトークイベントに寄る。

私が「真鶴町民に仕えたい」と考え町長選に出たのは、まちづくり条例「美の基準」に代表されるように、自分たちの町の未来を自分たちで決める気概を持っている町だと感じたからだ。それを象徴するような企画だったと思う。

私は、まちづくり条例の見直しを公約している。しかし、自分色に変えようという話ではない。町役場は、町民の議論を整理して条文にまとめる優秀な事務局でありたいと考えている。

なお、元々の「美の基準」がバインダー型だったのは、変更できるように加除式にしていたと聞いて納得した。その発想なら今後は、必要に応じ印刷してバインドもできるWeb版にしたいと思った。

町長日記:110日目 3月1日(金曜日)

昨日公表した2024年度予算案「未来への仕込み」について、多くのメディアで取り上げて頂いた。せっかくなのでWebで見られるものだけでもご紹介したい。

・テレビ神奈川「真鶴町の新年度当初予算案_小学校の教材費を負担へ」

 https://news.yahoo.co.jp/.../4ea7460023f8dd48ccf0d8509a5b...

・毎日新聞「役場の“無駄”見直し_DX推進チーム「町長室」発足_神奈川・真鶴」

 https://mainichi.jp/articles/20240229/k00/00m/040/320000c

・神奈川新聞「真鶴町予算案_5年ぶりプラスの積極編成_岩漁港改修で大幅増、DXも推進」

 https://www.kanaloco.jp/limited/node/1060329

・神奈川新聞「外部登用、若手に全権付与…真鶴・小林町長の初予算、町政再建へ大胆見直し」

 https://www.kanaloco.jp/limited/node/1060276

・神奈川新聞「「意思決定を透明に」_真鶴町が財務情報オープンデータ化、神奈川の町村初」

 https://www.kanaloco.jp/limited/node/1060268

・東京新聞「真鶴町_予算を全面公開_副町長に大塚さん選任」

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/312370

 午前中には湯河原町真鶴町衛生組合の議会があり、議員からの繰返しの質問に丁寧に答弁し、ご議決頂いた。午後は幹部職員との月例会議をして3月議会の準備をした。

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更新日:2024年04月02日