町長日記(2024年2月)

2024年2月

町長日記:109日目 2月29日(木曜日)

今朝は記者クラブへ行き、2024年度予算案を公表した。「未来への仕込み」予算と題して、施政方針と併せてご紹介した。10時30分から開始して、12時00分をまわったので職員は帰らせ、12時30分ごろまで一部の記者さんが残って熱心に取材頂いた。

予算案の調製が終わったら、今度は議会対応だ。来週からの3月議会に向けた準備をした。

町長日記:108日目 2月28日(水曜日)

本日の議会本会議で副町長の人事案をご同意頂いた。これにより、民間出身で町内在住の大塚伸二氏を副町長として迎えることとなった。

https://www.kanaloco.jp/news/government/article-1059957.html

真鶴町に副町長が就任するのは、実に3年半ぶりだ。副町長の大きな役割の一つが、町長に事故があったときに空白が生じないようにすることだが、実際に真鶴町では2度も町長・副町長とも不在の事態が起きてしまった経緯がある。その意味で、事務執行体制正常化への大きな前進だと考えている。

午後には荒井城址公園を視察し、企画展「みんなでまちをつくる〜真鶴カメラと明治大学建築学科の一年」をじっくり観てきた。観察力と想像力って大事だな。

https://www.townnews.co.jp/0607/2024/02/24/721625.html

来年度は、大学生などがゼミのフィールドワーク等で宿泊滞在できる施設も整備する予定だ。外の風を真鶴の力に変えていきたい。

町長日記:107日目 2月27日(火曜日)

朝一番の商談が非常に有意義で、気分も上がる。

午前中には職員と一緒に真鶴町のオープンデータをBIツールでいじった。うち、予算案2024のデータ可視化のサンプルがこちら。若手職員の呑み込みが早く、教え甲斐がある。

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../zaisei/yosan.html

午後には総合計画審議会に出席し、審議会委員のみなさまからの声に耳を傾けた。厳しい指摘もあったが、丁寧に声を拾って汲んでいきたいと考えている。

町長日記:106日目 2月26日(月曜日)

今日は、ゴミ焼却を行っている湯河原町真鶴町衛生組合の監査委員について、組合長である湯河原町の冨田町長から人事案の提案を受けたので、湯河原町役場に行って候補者にお会いしてきた。

人事案件については、基本的に私はお会いして、人となりを理解してから判断することにしている。大学院時代の恩師である片山善博・元総務大臣の教えの一つだ。会ったこともない人を議会に提案するなど失礼だと思うのだ。

その他、真鶴に帰って民地からの倒木への対応策やふるさと納税の確保策、観光振興策などを打ち合わせた。

町長日記:105日目 2月25日(日曜日)

甥っ子と息子が連日の雨のせいでどこも行かれないままだったので、今日は湯河原でカーシェアを借りてドライヴした。奥湯河原のしとどの窟の先まで走ったら雪が積もっていた。

町立湯河原美術館はなかなか見応えがあった。万葉公園も奥まで行くのは諦めて入口だけブラブラした。単体では儲からなかったとしても観光地にはこういう装置は必要なのだろうと思う。

カーシェア代をケチって車を返してから、湯河原で高橋のぶゆき県議の県政報告会に参加した。挨拶の機会があったので、「町長選では戦うことになるが、もしあなたが勝ったらノーサイドで協力する」とおっしゃって下さった通り真鶴のためにご尽力下さっていることを報告しお礼を述べた。

「黒い猫でも白い猫でも鼠を捕るのが良い猫だ」という有名な言葉がある。私は政治家になってからずっと無所属だが、「何々党は良くて何々党はダメだ」という考え方には与しない。自民でも立憲でも、国政政党でも地域政党でも、鼠を捕る議員もいればそうでない議員もいる。これからも町民・国民のために働く方には敬意を持ってお付き合いしていきたい。

しかし、真鶴にもカーシェアがあれば雨の中こんなに歩かず済んだしケチらなかったのになあ。

町長日記:104日目 2月24日(土曜日)

今日はランニングをしながら、町内の様々な用事を済ませた。木曜日に城北地区で起きた倒木による停電の現場も目で見てきた。

昼食には時短レシピで、早煮昆布と魚のほぐし身の炊込御飯を作って柚子胡椒を添えて食べた。このところご馳走ばかりだったから、こういうのもいいな。

町長日記:103日目 2月23日(金曜日)

今日は午前中に採用面接を設定してもらった。祝日なので、在職者も受験しやすいという趣旨だった。

今後は、有為の人材であれば、全国からでも海外からでも求めたい。これからの役場には、事務屋さんばかりでなく、各種の専門家も必要だ。転職組も歓迎したい。今後は、採用のあり方も見直していかなければならないだろう。従来の、役場に来てもらって試験や面接をする採用方法では出会えない方もいるはずだ。

就任以降は予算査定もあったので、これまで主に、事業とお金の面で投資対効果を考えてきた。だが、中長期的には採用と育成の面での投資が重要になってくるように感じた。

町長日記:102日目 2月22日(木曜日)

一日中、役場で打合せや書き物をした一日。

「活動とは、事務である」という言葉もある。天下国家を語り、新しい事業を構想するのは面白い。だが、それらを実際に形にするのは事務作業だ。町長になって、ある程度の事務作業を部下にアウトソースできるようにはなった。恵まれていると思う。とはいえ、言葉に魂を込めていかないと自分も組織もブレる。だから、ウンウン唸りながら書き出す作業は手を抜いてはいけないと考えている。

町長日記:101日目 2月21日(水曜日)

昨日は、うれしい提案と悔しい出来事とがあって、加えて就任100日となり、心がちりぢりに乱れた。なので、今日は溜まっていた諸々を淡々と片付けて過ごした。

甥っ子と息子が泊まりに来て隠れ家的な料亭で真鶴の魚を堪能し、夜にはお招きがあって有意義な語らいが持てた。充電した一日。

町長日記:100日目 2月20日(火曜日)

昨年11月12日の真鶴町長選挙に際して、私は「町政再生100日プラン」という計画を掲げていた。任期は翌11月13日からだと思っていたが、実際には当選した瞬間から任期が始まったため、この表から一日前倒しになって本日、期日の100日目となった。今日はその結果報告だ。

結論から言えば、12項目中できたのは4項目半に止まった。単純計算で達成度は約38%。高校のテストなら赤点ギリギリだ。

もし言い訳が許されるならば、ここまで組織が疲弊しているとは思っていなかった。もっとドンドン仕事を職員に振って回せるものだと思っていた。また、負の遺産の見積もりが甘かった。積み残しのトラブルや先送りされてきた課題の対応に追われた。どの課も手持ちの仕事でいっぱいいっぱいだったため、各方面へ挨拶回りする際の電車や公用車の中で議会提出の書類を作成し、年末年始も自ら複数所管課にまたがる公共施設の指定管理制度への移行の仕様書を書いた。

しかし、頑張ったつもりでも、政治家は結果が全てだ。「行政経営のプロ」と自認するならば、真鶴町役場の置かれた状況について事前に想定しておくべきだった。そう指摘されれば言葉がない。何より、約束をした職員面談は、三人の参事としかできなかった。

こうした事実を明らかにするために、町長室に貼り出してあった100日プラン用紙に達成状況を書き加えて、職員向けに通用口に掲示してもらった。町民の皆様にもこの場を借りてご報告する。私の字やイラストは汚いので、ふざけているように見えるかもしれないが、ファシリテーション・グラフィックの専門家に「絵心より真心ですよ」と教わったのでご容赦頂きたい。

約1500日の任期のうち100日が経過した。有権者に甘めに見てもらえる幸せなハネムーン期間は今日で終わった。もはや新米町長ではない。問われるのは実務家としての手腕だ。

町長日記:99日目 2月19日(月曜日)

今日は、伊豆湘南道路の要望に、財務省と国土交通省に加え埼玉県与野の関東地方整備局へ行ってきた。政治は理だけでなく、こうした情で動く面も大きいことを実感して帰ってきた。

また、こうやって足を動かすことで、要望する側も思いがこもるという面もあるのだと思う。私自身も、長年の地道な活動が実ることをだんだんと熱望するようになってきた。

ちなみに昼食は、「きっと農林水産省の食堂が美味しいに違いない」と思って行ってみた。入れはしたし国産食材を使っているのはさすがだった。だが、わざわざ入館手続きが必要で、お札や電子マネーではなく100円玉でないとコーヒーを買えず、硬貨を持ち歩かない主義者としては断念せざるを得ないなど、残念ながら基本的には職員向けの食堂だった。

帰って福島県の実家から届いた苺を食べ、疲れが吹き飛んだ。

町長日記:98日目 2月18日(日曜日)

先日、自転車で転んで一張羅のスーツをダメにしてしまったこともあり、横須賀市から一通りの荷物を運んだ一日。これですっかり真鶴が拠点になった。

町長日記:97日目 2月17日(土曜日)

記録が漏れたが、昨日の朝は、今週から公務に復帰された冨田幸宏・湯河原町長を訪問してきた。

湯河原町は真鶴町にとって一衣帯水・寸歩不離であり、広域連携の推進を公約に掲げる私にとっても大切な相手であるため、かねて冨田町長には早期の快癒を祈り復帰の際にはお伺いしたい旨をお伝えしていた。復帰したばかりで大変な時期なのに30分以上も時間を割いて頂き、目の前の課題について共通認識を持つことができた。

真鶴町には専属運転手はおらず、職員にはなるべく仕事を片付けてほしいので、できるだけ公用車での送迎に頼らないようにしており、湯河原町役場までは自転車で行ってきた。湯河原も景色が素晴らしいまちだったので、今度はランニングで来ようかな。

今日は老人クラブのみなさんの総会にお邪魔してきたが、真鶴町内には全員が入れる会場がないとのことで熱海市での開催だった。補助金を出してでも町内でイベントが開催されるようにしたいものだ。

町長日記:96日目 2月16日(金曜日)

職員向けに3回、町民向けに1回、計4回掛ける2時間で8時間近く講演し続けた一日で、さすがにどっと疲れた。オープンデータを切り口として公民連携&オープンガバメント的な考え方を共有したい。そう思って、押しつけがましいとは思ったがトップ自ら講演を行った。

ただし、一般職員向けにはどれだけ響いたか。一方、管理職向けの回がいちばん盛り上がった。おそらく昨日、廉先生の話を聞いているから土台ができていたのだと思う。関心のない人に聞かせる力が廉先生と比べると私はまだまだなのだろう。

また、町民向けの部では、町内からはほとんどいらっしゃらないことを覚悟していたのだが、実に半数が町民の方。多くの質問も頂きながら私も気付きの多い場となった。告知を頂いた神静民報さんにも感謝。

町長日記:95日目 2月15日(木曜日)

私淑している廉宗淳先生をお招きして、管理職向けに講演をして頂いた。

13年前に横須賀市議になり、「いい仕事がしたい」と思って様々な勉強会に参加していた頃、PHP総研が廉先生を招いて開催したセミナーは圧倒的だった。「DX」という言葉もなかった時代。小手先の改善ではなく業務のやり方を抜本的に改革する廉先生の考え方に、元々リストラ志向の私はビリビリ共鳴したものだ。

「電算化」「電子政府」「DX」等と言葉は変わっても、廉先生は第一線のコンサルタントであり続けており、常に学びを欠かさない。たとえば話し方は「どう伝えれば聴き手の心に届くか?」を考え綾小路きみまろなども参考にしているという。そんな廉先生の軽妙かつ深い話は、うちの管理職の胸にも響いたようだ。

本来は、真鶴町の予算規模ではとてもお招きできない方なのだが、10年来、講義や視察にお邪魔している縁で快諾頂けた。今回の学びを土台にスマートタウンへ舵を切っていきたい。

町長日記:94日目 2月14日(水曜日)

今日は真鶴漁港に商談に伺ったところ「本当は今日、休漁日なんですけど、さっきすごいのがあがったんですよ」というので見せてもらったら、確かにすごい。本鮪(クロマグロ)の186キログラムが鎮座していた。2メートル越え。こんなことは30年前に一度あったきりらしいが、最近では岩漁協でも300キログラム超と150キログラム超のクロマグロがあがっているほか、100キログラム未満のキハダマグロなら最近は数千本単位であがっているという。この海域で捕れる魚種が変わりつつある。

役場に戻ってきたらNPO法人Discover Blue代表の博士がお越しになって、3月17日の海洋環境シンポジウムへの登壇依頼を受けた。しかし、その際にも「実は北限のサンゴ礁が勝浦沖を超えて真鶴に定着していることが学会で報告されているなど、いま真鶴をはじめとした海は激変している」と聞いた。

つまり今後、真鶴の漁業は変わる。良く変わるのか悪く変わるのかはわからない。しかし、変化に対応しなければ衰退するだけだ。真鶴港市場の場を提供している町としても、どこにどう投資すべきか、見極める正念場だ。

午後には、まなづる小学校の6年生が町長室を訪ねてきた。「真鶴町で一番偉いのは誰でしょうか?」という質問にも「あれ? 町長? 違うよね。町民だよね」と模範解答を返してきた元気のいい小学生たちに町の未来を感じた。「自分たちの町は自分たちでつくる、という自治意識の高い真鶴町民に仕えるために、私はこの町にやってきた。君たちも自分たちの手で未来の真鶴をつくってくれたまへ」とクサい台詞を吐いて、見送った。

町長日記:93日目 2月13日(火曜日)

議員からの一般質問の通告が届いたので、答弁原稿を書く。

議会答弁は、職員に任せず自分で書くことにしている。もちろん、わからないことも多いので担当職員にも後からチェックしてもらうが、まずは自分で書く。職員に書かせてから自分で手直しすると気持ちも込められないし、職員に町長の思いを忖度して書かせると時間をかけさせることになる。また、せっかく書いたのに後から町長に手直しされたら気分も悪かろう。私が書いてから職員にチェックさせれば手戻りが少ないし、全体として時間短縮になる。

その他、事務作業をこなして、歯科治療をした一日。

町長日記:92日目 2月12日(月曜日)

2月16日(金曜日)に職員と町民向けにオープンデータ研修をするので、その資料をのんびり準備した祝日。

なお、10時00分~、13時00分~、15時00分~と職員向けに3回実施した後、悪ノリで18時00分~20時00分で町民向けにも実施することにしたが、おそらく席がガラガラだと思われるため、他自治体の議員さんや職員さんの参加も歓迎する。ただし内容は、「地方議員研究会」セミナーのような、「一般質問ではこういう質問すると効きますよ」といった具体的ノウハウまでは踏み込まない一般的なものにとどまるので、いずれ有料版もぜひ(笑)

会場など詳細は記者発表を参照→

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../20240202...

町長日記:91日目 2月11日(日曜日)

先輩から勧められた課題図書を読んで過ごした休日。

町長日記:90日目 2月10日(土曜日)

午前中に一件打合せをし、午後からは小田原市で伊豆湘南道路を誘致するためのシンポジウムに出席してきた。

しかしいつも思うが、なぜ多くのシンポジウムは、せっかくパネルディスカッションをしても、パネリストに1~2巡くらい言いたいことを言わせるだけで終えてしまうのだろう? それでは、テーマに迫れない。TV番組のほうがよっぽど準備をして臨み、テーマを深堀りしている番組が多いと思う。「そんな感じなら俺に進行役をやらせてくれ」とよく思う。

町長日記:89日目 2月9日(金曜日)

午前中は、幹部職員との政策調整会議で重要案件の対応方法を共有。午後には、お林展望公園で利用者団体の方々に「来年度にはサウンディング型市場調査に出して今後は使い途を見直す」とお伝えし、町内に新しくできたホテルFaroさんを訪問して『真鶴手帖』をお手製のPOPまでつくって販売頂いていることのお礼を述べる。夕方には建築士事務所協会県西支部の賀詞交歓会に出席し、空き家を流通させるために協力いただけるようお願いしてきた。

町長日記:88日目 2月8日(木曜日)

政治家は、教育内容に口を出すべきじゃない。わかってはいる。

だが、まなづる小学校では3年生が2クラスである他は学年1クラスなのだが、教師の教科書指導書を複数冊数購入したいという予算要求があったので、実際にどういう使い方をしているのか、話を聞きに行った。細かいところまでチェックするようだが、なにしろ指導書は高いのだ。

指導書を読みながら教える先生などいない。なので、指導書は職員室に置いてあって、みんなで見るものなのだろうから各教科1冊掛ける6学年でいいのではないか? 私はそう思っていた。ところが、話を聞くと、教師は指導書を家に持って帰って家で授業準備をするのだという。なるほど。そうであれば特別支援級の先生の分も必要になるわけだ。

そこは納得したのだが、どうしても納得できなかったのが、音楽の授業に使うCDやDVDを複数枚買うという件と、音楽の指導書の件だ。聞いて驚いたのだが、音楽や体育にも指導書があるのだという。学校で手に取って見せてもらったところ、字がびっしり並んでいた。そして、学習指導要領に基づいて、音楽や体育についても成績の評価が行われるのだという。それは特別支援級でも同様なのだという。ナンダソリャ?

そもそも、アメリカでは義務教育課程に音楽や体育はないと聞く。予算を削っているのだ。一方、日本は音楽、体育、家庭科などを設けている。義務教育の理念は社会の構成員を育てることなのだから、家庭で一般教養を教えられない家も増えている中、必要なことだし情操教育の面からも日本の誇れる部分だと思う。ただし、北欧の国々では、少なくとも音楽や体育については評価をしないと聞く。体育や音楽は競争させるためにあるのではない。体を動かす喜びと健康的に暮らすことの意義を教えるのが体育であって、他人と演奏したり音を楽しんだりする方法を知って豊かな人生を教えるのが音楽である、という考え方が背景にある。

私自身、子どもの頃に音楽にまで期末テストがあって「なんてバカバカしい」と感じていた。大人になってから、「他人と演奏をするのに必要なコード譜の見方やスケールを、なぜ義務教育で教えてくれなかったのだろう?」とも思ったものだ。だから、「こんな文字ばかりの指導書などなくても、音の楽しみ方を学習指導要領に最低限は則った方法で教えることはできるはずだ。音楽関係の指導書やCD等の予算は納得するまで認められない」と伝えたところ、時間がないから帰るよう促された。

後から教育長が町長室にお越しになり「何とか認められたい」と言うので、教育内容にあまりに踏み込み過ぎたことを反省した。とはいえ、学校では文部科学省の学習指導要領に形式的に従うのではなく「何のためにそのことを教える必要があるのか?」を常に考えながら生きた学びをしてほしい。そう願いつつ、指導書の予算には、そのまま決裁印を押した。

午後には震災対策の図上訓練を時間が許す限り観て、17時00分~の黒岩知事との意見交換会に出席した。

私からは知事に「子育て支援なんて県の仕事じゃない。県はやるな。市町村に任せろ。逆に、医療体制の整備は広域的課題だから、本来は県の仕事だ。小田原市立病院や横須賀市立病院等に甘えっ放しにするな。役割分担をもう一度整理してほしい」と訴えたほか、「KSC(神奈川情報セキュリティクラウド)は、日本一厳格なセキュリティかもしれないが、日本一仕事がしにくい環境でもある。何とか東京都並みにしてくれ。こんなんじゃ仕事にならない」と懇願した。「色々と県に支援してもらっている町のくせに文句ばかり言うな」と思われるかもしれないが、間違ったことは言ってないと思う。

町長日記:87日目 2月7日(水曜日)

「パブリック・イメージ」などと言うが、一般に認知される真鶴町のイメージが統一されていないという問題意識を持ってきた。

引っ越してきたときに役場でもらった「幸せをつくる真鶴時間」のステッカーが気に入ってパソコンにも貼っているが、これは従来「観光グランドコンセプト」という扱いだった。しかし、観光だけに使うのではもったいないので、これを全面に出して共通イメージにしようと考えている。

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../kanko/848.html

まずは、役場の入口に手作りラミネートで貼ってもらった。

職員が夏に着るために支給するポロシャツも三ツ石のイラストから切り替えた。今日、試作品が届いてさっそく着てみた。

使い終わった国勢調査のバッグも、総務防災課の職員が「国勢調査」マークの上からステッカーを貼って、ちょっと可愛いトートバッグに再生させた。

気付きにくいと思うが、「広報真鶴」の裏表紙も2月号から変更した。

ちなみに記者クラブに投げ込むプレスリリースにも、今年1月からこのロゴマークを入れるようにしている。

https://www.town.manazuru.kanagawa.jp/.../20240104kishaha...

イメージより中身だが、イメージから入ることも大事だ。

町長日記:86日目 2月6日(火曜日)

「東京都真鶴町」や「静岡県真鶴町」になることはできないのか?

昨日に引き続きだが、神奈川県の「神奈川情報セキュリティクラウド」(KSC)が、「健康のためなら死んでもいい」という冗談と同じで、「セキュリティのためなら仕事が滞ってもいい」という設計思想なので、神奈川県を抜け出して飛び地で他県の傘下に入ったほうがいいのではないかとすら本気で思いたくなる。うちのIT担当に「KSC抜けちゃダメ?」と訊いたら、「法令上はダメだと思料される」との回答。

さて、「真鶴港の北側に漁港を不法占用している人たちがいる。何なら町有地に許可もなく建物すら建てている」という情報提供があったので、視察に行った。確かに占用物はあり、町有地にも建物が建っていた。いずれも契約などは交わしておらず、慣例的にずっと置かれているという。真鶴港も、今年度中はまだ真鶴町が県から指定管理者を任されている。このまま県に真鶴港の管理を戻したのでは、管理者として県から責任を問われてしまう。年度内に、何らかの対応をしようと思う。

町長日記:87日目 2月5日(月曜日)

神奈川県の「神奈川情報セキュリティクラウド」(KSC)のあまりの使い勝手の悪さに「こんなんじゃ仕事にならん」とイライラしながら、午前中に様々な事務をこなし、神奈川県町村会の全体会合や情報システム共同事業組合に出席した。形式的な会議ではなく、県内14町村の長が割と突っ込んだ議論をする。13時50分~17時15分までみっちり会議をし、前後には大雪警報への備えを職員と電話で調整。具体の対応内容は別投稿のとおりだが、ベテランの職員が先回りして考えて下さるので本当に助かる。帰れるか心配しながら東海道線に揺られる。

町長日記:86日目 2月4日(日曜日)

部屋の片付けなどをしながら、引き続き施政方針を書いた一日。

町長日記:85日目 2月3日(土曜日)

書類の片付けなどをしながら、町民と議会にお示しする2024年度の施政方針を書いた一日。

町長日記:84日目 2月2日(金曜日)

今日は海老名市で県内首長が集まる退職組合議会で大人しく会議に出て、昨日に引き続きの横浜で一件商談。

ちなみに、『BigIssue』の販売員さんを見かけたら買うことにしているのだが、わりと個性的な売り方をしている方が多い。関内駅南口の販売員さんは、宙に浮かせて『BigIssue』を売っていた。タネと仕掛けは直接ご覧あれ。

町長日記:83日目 2月1日(木曜日)

3月補正予算の査定をし、県庁に武井副知事を訪ね県職員の派遣をして頂けるようお願いにあがった。過去に何かと県の手を煩わせた手前、お願いできる筋合いでもなかったはずだが、県は見捨てず何かと支援して下さっている。

驚いたのが、武井副知事から「カップラーメン禁止令を出したんですって? ランチルームも作ったとか?」と訊かれたことだ。これを受け、中谷政策局長からも「現在、県庁内でも職員食堂もカフェもなく民間事業者の参入が不調に終わっている。職員のモチベーション向上は重要であるため課題を感じている」と、ある意味うらやましがって頂いた。

カップラーメン禁止令とは、写真の私が作成したチラシのことだ。1月から役場隣の「あけび屋」さんが、職員食堂がわりに600円でランチを提供して下さるのに合わせて、勝手に健康増進月間と銘打って告知したものだ。

https://shonanjin.com/.../manazuru-akebiya-coffee.../

また、ランチルームというのは、普段使われていない議員控室や委員会室を、議長の許可を得て職員がお昼休みに使えるようにしたものだ。

https://shonanjin.com/news/manazuru-press-release-20240106/

小さな町のそんな小さな動きも、県はアンテナを張っているものなのか、と驚いた。同時に、誇らしくて少し自慢して帰ってきた。いずれも町役場でなく民間事業者さんと議会の取り組みなのだが。

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更新日:2024年03月05日