町長日記(2023年11月)

町長日記:19日目 11月30日(木曜日)

公用車での毎朝お迎え制度はあるのだが、基本的には真鶴町役場まで徒歩約10分で登庁している。が、問題は、道端で知り合いに会って話し込むという事態だ。事態というか、それも広聴という意味で大事なのだけれども、よく捕まえて下さるので8時30分の始業時間に遅れることがままある。特別職だから遅刻扱いにはならないのだけれども、職員から「おー町長はまたも重役出勤だよ。特別職は気楽でいいよな~」と思われてそうで気を遣ってしまう。 なお、12月15日(金曜日)8時30分~を皮切りに「町長室開放日」を定期的に設けていくので、できれば、そのタイミングで町長を使い倒して頂きたい。あとは全国へ営業に回らせて頂ければ、価値を最大化できると思う。
さて、今日は初の議会に臨んだ。横須賀市議時代は、怖いもの知らずで、空気読まずにガンガン質問していた。が、町長となると話は別だ。答弁する側は緊張感が違う。一般質問通告のあった村田議員と黒岩議員は何を質問してくるのか? 戦々恐々&「ご質問頂きありがとうございます」モードで、できるだけ丁寧な対応を心掛けた。議論はやっぱり大事だと思った。お二方には感謝申し上げたい。
また、町長提案の議案についても、多くのご質問を頂いた。とりわけ「町長や教育長のボーナスを民間水準を勘案した国基準に沿って上げる」という議案については反対の議員もいらっしゃったが可決頂いた。それぞれ、多様な民意を背負って議決頂くことは、緊張もするが大事なことだと思う。今回の賃上げ分については仕事ぶりでお返ししたい。
そして、「真鶴魚座」の指定管理者を指名する議案については、まさかの初議会にして否決、という洗礼を受けた。私の就任前に公募に応じてくださった3者から選考委員会により1者が選定された。結果としては現・指定管理者と再契約の議案だった。行政の継続性も大切なので、今回は私の就任前にレールが敷かれた案件をそのまま上程した。それが否決されたということは「小林はサウンディング調査やるとか言ってるんだから、いっぺんもっと思い切り改革してみろ」というメッセージだろうか? 議会が示した民意を、できるだけ正確に把握して、今後の対応につなげたい。
夕方からは、小田原・足柄地域連合の意見交換会に出席した。ちなみに、真鶴町役場には労働組合がない。就任してみて驚いた。私は、労組は大事だと思っているし、町職員労組をつくるなら事務所の提供など便宜も図りたいと思っているほうだ。しかし、労組を作る支援すらできない連合には、もはや政治的迫力はないと思う。奮起を促したいと思った。

町長日記:18日目 11月29日(水曜日)

元保険センター跡地を利活用するため、現在入居頂いている団体に礼を尽くして町長としてご意向伺いに行く。他の2団体にもご相談にあがらなければいけない。移転先にも配慮しつつ連立方程式を解きながら、町有財産でお金を生み出して町民サービスに回すのが行政経営者のミッションだ。
ところで昼食にカップラーメンばかり食べている職員が多いのが気になっている。これについては、初の公民連携プロジェクトで職員の健康増進を図る計画を、間もなくお披露目できそうだ。町内企業の善意と力に感謝しかない。 夜には、役場の女子トイレと女子更衣室を見て回った。もちろん女性職員に立ち会ってもらって、利用者がいないかチェックしてもらったうえでの話だ。町長に当選したときに「真っ先にやるべき仕事は女子トイレを綺麗にすることだ。女性はトイレが汚いとモチベーションが下がる」というアドバイスを受け、素直に採り入れることにした。パウダールームとまではいかなくても来年度予算にできるだけの修繕費を盛り込むよう指示した。使用前/使用後が楽しみだ。
部屋に帰ってから、河野太郎デジタル大臣と全国首長とのWeb会議に参加した。19時30分から予定の1時間を超えて21時00分まで河野大臣は現場の指揮官らの声に耳を傾けつつ職員にその場で指示を飛ばしていた。内容だけでなく、リーダーの姿としても勉強になった。 ようやくセットしておいたご飯とコンビニおかずで夕食。なかなか、ちゃんとした夕食がとれないが、充実はしている。 

町長日記:17日目 11月28日(火曜日)

今日は町内の各種団体の方に相次いで来訪頂く。うち真鶴町シルバー人材センターの方から、「県の最低賃金が上がったので町との契約を変更したいのだが応じてもらえない」との苦情があったので、「来た!」と思った。ドヤ顔で「実はシルバーの最賃違反問題で、全国的に知られる成果を出した人物こそ私なんです!」と自慢してしまった。
http://kobayashinobuyuki.seesaa.net/article/465125099.html
速攻で、シルバーへの委託金を引き上げて契約しなおすよう各課に指示する。本当は最低賃金(Minimum Wage)ではなく生活賃金(Living Wage)を確保すべきなのだが、わが真鶴町も官製ワーキングプアを再生産しているのが現状だ。今後は歯を食いしばって人件費や委託金は上げていきたい。
さて、役場内を毎日一度はぐるりと歩くようにしているが、今日は消火栓の前が荷物でふさがれていることに気付いた。すぐさま荷物をどかすよう指示する。消防署の立ち入り検査があったらアウトな案件だ。 初日から思っていたが、真鶴町役場は3S(整理・整頓・清掃)ができていない。ここ数年の混乱もあって恐らく後回しになってきたのだろう。しかし、おかげで動線も確保されず非効率で危ない職場となっている。仕事納めの日には、職員全員で「断捨離」大掃除をし、終了後には町民センターで慰労会を開催するよう指示した。なお、町民のみなさんにお願いなのですが、12月28日にはできるだけ役場にお来しにならずお電話も控えて頂けると助かります。
入口も殺風景だったので、「幸せをつくる真鶴時間」のロゴマークを貼り付けるようお願いしたら残業時間役場内No.1の課長がすぐに対応してくれた。また仕事を増やして罪悪感あるが、雰囲気は良くなったと思う。いかがでしょう? 夕方には、永田町の議員会館を訪ね、牧島かれん・前デジタル大臣にご挨拶する。牧島代議士は横須賀市で生まれ育って真鶴を含む神奈川17区で選出されている。私も横須賀市で政治家として生み育てて頂き、行政デジタル化に力を入れてきた人間として、勝手に敬愛してきた。真鶴がスマートタウンを目指すうえで国のモデル事業等にも積極的に手を挙げたい旨をご報告したところ、具体的なアドバイスも頂いた。こうした政策通の代議士が地元にいて頂けるのは本当に心強い。グリーン車で仕事しながら真鶴に帰っている。

町長日記:16日目 11月27日(月曜日)

町議との意見交換も終わって町内の各種団体への意見交換に伺っている。意外と認識が違うことも、意気投合することもあって、やはり対話は大事だと実感している。 ところで、湯河原町と真鶴町は協力してゴミを燃やしている。私は11月21日付で「湯河原町真鶴町衛生組合」の組合長職務代理者となった。冨田幸宏・湯河原町長が病欠されているためだ。就任当日に、発覚した同組合の職員の横領事件について私の名前で記者発表を行うとともにお詫びもした。 
https://www.kanaloco.jp/limited/node/1036580
大学院で広域連携の研究をする中で、多くの識者が語っていたことが「広域連携は一種のエアポケットとなって、ガバナンスが緩む」ということだった。実際、就任したばかりだが、思い当たるフシは数多くある。
そこで、徹底的に芽を摘むことにした。この一部事務組合は、東京23区と同じ特別地方公共団体だ。一種の行政府であり、独自の議会もある。しかし、議決された情報公開条例はあるものの、ホームページも無く、予算決算資料も議案資料も公開されていなかった。本日、予備費を流用して年度内にホームページに各種資料を公開するよう職員に指示した。職務代理者として、手を抜かずに仕事をするのが務めだと考えている。 

町長日記:15日目 11月26日(日曜日)

今日は休日。溜まった書類を片付けながら、ゆっくり過ごした。そうか。国民健康保険の請求も町長の自分から来るのか。不思議な気がする。

来年度の組織体制も書き出しながら、仕事の優先順位を整理する。ああ、これは休日にはなってないな。夏場ならシュノーケリングでもしながらボーっとするところだが、冬場の無心になれる趣味がない。真鶴でもバンドとか始めたいなあ。

町長日記:14日目 11月25日(土曜日)

生まれ故郷の福島県鏡石町出身者でつくる「東京かがみいし会」の40周年総会があるというので、すかさず参加して真鶴町のミカンを配りつつPRをしてきた。私が生まれた頃には鏡石も真鶴も1万人位の町だったが、その後、鏡石は約1万2千人。真鶴は約6千人。明暗が分かれている。
会場は今年から八芳園に変更。なんでも鏡石と八芳園は連携協定を結んだらしく、鏡石ではGAP認証の農産物に力を入れていることから、八芳園では積極的に鏡石の食材を使っているらしい。社長がやり手な感じ。お土産の苺バターもバウムクーヘンも鏡石の素材だった。こうやって引き出物にも使われていくのだろうから、宣伝効果は馬鹿にならない。
やはり公民連携は重要だ。早く役場の中を落ち着かせて、どんどん営業に出なければいけないと改めて思った。 

町長日記:13日目 11月24日(金曜日)

朝イチで黒岩知事を表敬訪問する。この間、混乱する真鶴町役場のために4名もの職員を派遣頂き、1名を人事交流させて頂いていることのお礼を述べる。併せて、ダイビングが趣味だという知事に、日本のダイビング発祥の地である真鶴でのテコ入れ構想をお伝えし、再訪を依頼する。
帰りがけに、明日の県人会で真鶴町の宣伝をするべく矢島農園でミカンを買い込み、おまけにレモンをもらって帰る。
その足で、小田百前のスウィーツストーリーで「真鶴旅ラスク」も試食して購入。鯵マヨ味はアジの干物の味がして日本酒が欲しくなった。「作ってみたらあまりに売れすぎて、ケーキとの両立が大変だから一番売れる販売先にはお断りした」という謎対応をするほどの隠れた人気商品らしい。
頂いたレモンで商品開発の真似事でもしてみようかと画策中。

町長日記:12日目 11月23日(木曜日・祝日)

今日は、町議の最後のお一人と町政運営についての意見交換をしたほか、議会答弁の原稿を書いて過ごす。
久しぶりに、休日らしい休日だ。おやつに、お土産モンダイについて昨日書いたところ教えてもらった「あじサブレ」を買いに行ってコーヒーのお供にした。
選挙で使ったジャンパーを大量に洗った。このままカーテンの代わりに使おうかしら。 頂きものの宮崎牛めしで夕食。やっと人間らしい生活が訪れた。

町長日記:11日目 11月22日(水曜日)

今日はお世話になった方の所に訪問する際、お土産を持っていこうとしてハタと困った。何を持っていけばいいのだろう。ミカンか? 
JAは13時00分に閉まってしまった。ケーキ屋さんに「真鶴ラスク」があるという。が、今日は休みだ。干物は常温では持っていけないし、焼かないと食べられない。真鶴のお土産で手頃なのが見当たらないし、駅前で買えない。
お土産は、他所の方が来て買うよりも、地元の人が買って持っていく需要が意外と大きいと聞く。これも一つの政策のタネだと考え、施策反映を検討したい。

町長日記:10日目 11月21日(火曜日)

今日も町議お二人と町政運営についての意見交換→湯河原町との広域連携の会議→小田原市・湯河原町・箱根町との広域連携の会議→事務作業。
私は大学院で広域連携を研究した。広域連携を調べる過程で、真鶴町政に関心を持った。だから町長に手を挙げた。そして実際、町長になってみると、仕事の大きな部分が広域連携がらみだった。これは大概のことが自前でできる大規模自治体の横須賀市とは大違いだ。
大学院時代の教官からも「研究テーマに広域連携を取り上げていたのは、今から振り返ると卓見でしたね。」とおっしゃって頂いた。直感で必要だと思ったから選んだテーマだったが、横須賀市にはあまり役立たなかったものの、真鶴町のような小規模市町村には有益だった。
私は研究者が首長になった珍しいケースかもしれない。時間がとれれば論文執筆や学会発表などにも挑戦したいが、スケジュール表を見ると絶望的だ。

町長日記:9日目 11月20日(月曜日)

今日は町議お二人と町政運営についての意見交換→横浜に移動して県内町村長との意見交換→県との意見交換→町村長や県幹部と懇親会。という具合で一日中、誰かと意見交換をしていた。
つくづく、政治とは理論と実践の交わる地点の仕事だと思う。大学院で学ばなければ真鶴の政策課題に気付かなかった。国会議員秘書や市議を経なければ民意の反映も政界の力学もわからなかった。
若い頃はスキンヘッドにしてパンクロッカーを気取っていた自分が、こんなフクザツな仕事をしているのも面白い縁だと思う。

町長日記:8日目 11月19日(日曜日)

今日は一日お休みを頂いて、選挙のために貯めてしまっていた一か月分の新聞を振り返りながら読んだ。世の中は日々動いている。 立場が変わると、情報の受け取り方も変わる。国の動向も、議員時代は「またこんな事業の進め方をしたら、地方は振り回されて大変なのに」などと思って眺めていたが、今は「国の予算が通ったらすぐに対応できる体制ができているか確認しなければ」という発想になる。
北川正恭・元三重県知事が「執行機関はどうしても守りの発想になる。民意を基に変えていくのが議会の役割だ」といったお話をされていたが、実感する思いだ。
元議会人として、議会のチカラを信じている。町議会にも民意反映のために様々なお願いをしなければいけないし、そのために議会機能強化のための予算は優先的に確保したいと感じた。

町長日記:7日目 11月8日(土曜日)

今日は、町長選に立候補する前から日程の決まっていた、地方議員研究会のセミナーで登壇してきた。

青森県から沖縄県石垣島まで、遠方からも受講頂いて光栄だった。もともと、主催者の地方議員研究会も、本業の儲けを割いて半ば社会貢献として行っているサイドビジネスだという。

議員時代は「一日2コマで3万円なんてずいぶん高いな」と思って参加していたが、自分が提供する側となって報酬も頂く身となると「どうやって経営しているのだろう?」という視点になる。ちなみに、民間の研修なら一日で10万円や15万円はザラだ。コロナ禍中も講座を維持してきた社長の胆力はすごいことだと思う。

実は、世の中は利益のためではなく社会的意義のためにトントンでも維持してもらっている事業は多いのかもしれない。介護や飲食店、タクシーもそういうことだったのだろう。そして、それだけではもう無理が来ている。

経営というのはそういうものなのだろう。そしてまた、自分も報酬のためだけではなく、全国の議員のみなさまとの対話を通して得られる知見のためにお引き受けしてきた。その意味では、もし各種の講演等の依頼があれば、積極的に引き受けて、最新の知見を真鶴に持ち帰ろうと考えている。真鶴町民のみなさんにはご理解頂きたい。

実際、他自治体の議員との対話は有意義だった。が、一日話していたらどっぷり疲れたので、もう一泊して明日、真鶴に帰ることにした。

しかし、政務活動費は上げたほうがいいな……。

町長日記:6日目 11月17日(金曜日)

横須賀市の家で、久しぶりにゆっくり休んだ。真鶴では、とりあえず軽自動車に積み込める家財道具しか持っていかれなかったので、実はエアーベッド&寝袋で過ごしてきたが、いい加減にきちんとしたベッドと布団を買って、睡眠の質を上げなければと思った。
選挙で先延ばしていた身体のメンテナンスをした。歯医者に行き特定検診の結果を聞いた。健康らしいので、憂いなく仕事に打ち込める。
議員時代にお世話になった品川文化堂で、篆書体のちょっといい印鑑も作ってもらった。実は、私の実印には息子が小さいときにイタズラしたポケモンのシールが貼ってあり「逆にこれだと誰も実印だと思わないからセキュリティ的にもいいか」とそのままにしてきた。とはいえ、そんなオモチャみたいな印鑑で目の前で決済印を押される職員の気持ちを考えると、申し訳ないとも思っていた。帰りがけに「町長印を作ったなんて誇らしいね」と言われて私もうれしかった。あとは、この印鑑の出番を減らすのが私の仕事だ。
散髪にも行った。議員になる前から13年間カッコよく切ってもらってきた津久井浜の理容トモエさんに予約して行ったら、素敵なお土産を用意してくれていた。スカジャンみたいな高価なもの贈ったら、私が払ってきた散髪代なんて吹き飛んじゃうのに。でも、とってもうれしかったので、ありがたく頂く。
トモエさんはもうすぐ後期高齢者になるのだが、今なお勉強を欠かさない。私がツーブロックにした時もソフトモヒカンにした時も、トモエさんの手になる。切ってもらう間に色々なお話をしながら、自分もプロ意識を持って仕事しなきゃ、と襟を正すような思いがしたものだ。なかなか通えなくなるが、横須賀市の知人のみなさんはぜひご贔屓に。
その後、千葉県松戸市に移動し、地域政党「市民力」の勉強会にお邪魔して、お礼を述べる。これまでの彼らとの研鑽がなければ政治家としての成長もなかったし、彼らの献身により選挙も安定して戦えた。明日があるので、少ししか滞在できなかった。 明日は、有楽町で地方議員研究会のセミナー講師を務めるので、今日は東京泊だ。今日もしっかり寝よう。

町長日記:5日目 11月16日(木曜日)

今回当選したことで、大量の電報を頂いた。

電報はありがたいものだが、基本的にポスト投函ではなく対面で渡すことになっているらしく、私は基本的に自宅には不在なので、何度も電話で「ポストに入れていいか?」と訊かれるのが苦痛だった。なにより何度も配達しなければいけない配達員がかわいそうだ。というわけで、本日を以って真鶴町からは一切の電報を送らず、手紙の郵送に代えることとした。年間数十万円の経費節減になりそうだ。

また、町営の火葬場を利用した方のリストも町長に回ってきた(しかも手書きのファックスで)。歴代の町長が葬儀に参列するための情報として使うほか、これまでは職員が一件ずつ手作業で弔電を送っていたようだ。ただし、「まだ死亡届も出していないのに、なぜ亡くなったことが町にわかるのか?」というクレームもあったという。「他自治体と同様に死亡届を受けた際に予め印刷・封入済みのお悔やみメッセージをお渡ししては」という提案が職員からあり、そのように変更を依頼した。

また、この件で思い出して、残骨灰の処理方法について確認したところ、やはり無料引き取りとしているとのこと。売却に変更し、来年度予算に歳入として計上するよう指示した。

一方で、昼休みに電灯を消す習慣はやめさせることにした。節電は大事だが、暗い中でモソモソと弁当を食べていると気持ちが滅入る。実際には仕事をしている者もいる。別なところで節約とCO2削減をしたい。

そして、最初の膿が出た。職員から「3階の議会の上の屋上に、喫煙場所が勝手に設けられている」との情報提供。見に行ったところ本当だった。受動喫煙防止法で、公共施設には喫煙場所はご法度のはずだ。撤去を指示した。

夕方には、街宣車に乗って横須賀市の駐車場に戻す。今日は久しぶりの横須賀泊だ。

町長日記:4日目 11月15日(水曜日)

事務作業をこなして、東京の「全国町村長大会」に出席。忙しい首長らを集めた会議なのに、あまりに無意味な時間を使わせる会議だった。次回以降は改善提案をしようと思った。長ったらしい来賓紹介の中でも、原稿読み上げじゃなかった河野太郎大臣の言葉は頭に入ってきた。なぜ、その他の多くの日本のリーダーは言葉を持っていないのだろう?
しかも、提案された決議案には反対する気マンマンだったのに、採決しないまま勝手に可決された。瑕疵採決であることを訴えるつもりだ。同時に、こういう枠組みで足並み揃えてお遊戯していたら沈没するので、近隣市町村とは仲良くしても、全国的には差別化していこうと感じた。
真鶴に戻って、お林展望公園を視察し、20時00分頃まで会議。疲れた。

町長日記:3日目 11月14日(火曜日)

支援者から頂いた花束と菓子折りを持って自宅から歩いて初登庁。出迎えた3名の秘書担当に私から頂き物の花束を渡して「どこかに飾ってください」と依頼する姿が面白かったらしく、メディアに写真や動画を撮られる。色々な説明を受け、昼食にサンマーメンを食べて、関係各所に挨拶に行く。15時30分から幹部職員を対象に、上意下達で訓示をする代わりに、「組織運営方針」を示して意見交換をする。帰りに記者につかまり、町役場が「シャドーIT」バリバリでBYODのスマホでLINEで仕事していることや、電子決済も電子契約も導入していなかったことを伝えたところ、生暖かい同情を受ける。
TVKの出演があり、横浜まで初めての公用車に乗って行く。公用車はムダだと思っていたが、移動中にずっと電話をすることができ、コンビニで買ったおにぎりで夕食もとれたので、公用車も有用だと再認識。ただし、カーシェアでもいいなとも思う。 生中継では、どうやらあまりに端的に回答し過ぎたらしく、時間が余り過ぎてキャスターが冷や汗かいたような雰囲気だった。反省。 帰ったらもうすぐ日付が変わる時間。初日から疲れた。

町長日記:2日目 11月13日(月曜日)

ほとんど寝られないまま駅に立ち、当選報告をする。

その後、当選証書授与式に出席し、記者の囲み取材を受ける。私は選挙戦を通して「もう、いいかげんに前を向きましょう。真鶴を前に進めましょう」と訴えていた。その手前、前町長への告発の作業はまだ済んでいないのではと思っていたので、「職員の時間が割かれるならば、告発を見送ることも検討する」と発言したところ、記者から大きな反発を受け、「もう作業はあらかた済んでいますよ」と言われる。幹部職員に確認したところ、実際そうだった。就任2日目にして大ポカ。

大量の祝福の電話を受けながら、選挙事務所を片付ける。

17時30分には、いわゆる二連のぼりで告知していたとおり、地域政党「市民力」の山中啓之・松戸市議と中西かすみ千葉県議を迎え、事務長を務めて頂いた猪奥みさと・元奈良県議を交えて街頭演説会を開催。多くの支援者にも集って頂き、当選報告と今後の決意を述べる。多くの町民から祝福を受ける。

町長日記:1日目 11月12日(日曜日)

当確の連絡が入り、万歳三唱をして抱負を述べた後、記者から取材を受ける。その中で「現在は町長不在なので、当選の瞬間から任期が始まっていますよ」と教えて頂く。知らなかった。選管職員が当選告知を届けてくれて当選を実感。
選管職員より「初登庁日をいつにするか、どのような方式で行うか、秘書担当に明日伝言する」と尋ねられる。とっさに「花束は買わないこと。余計な支出はしないこと。職員による出迎えは行わないこと」と指示する。準備のために一日置いて11月14日を初登庁とし、秘書担当だけで出迎えるよう依頼。明け方近くまで、各種お礼や片付けに追われる。

当選御礼と町長日記

11月12日に真鶴町長に就任してから、怒涛のようなスケジュールに追われ、全国からの祝福のメッセージを頂いています。本来ならば、お世話になった方に個別にお礼を申し上げるべきところなのですが、追いついておらず非礼をお許し下さい。
そのうえで、就任してから起きたことや感じたことを書き記しておくことは大切だと思いました。そのため、これから「町長日記」を書いていこうと思います。毎日更新ができず数日分まとめてでも、書き記すことを自らに課すことにします。よろしくお付き合いください。

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更新日:2024年02月08日