漁業

まちのたから「御林」が育む真鶴の魚

漁師の仕事
真鶴の魚

 真鶴半島は相模湾の西に位置しており、美味しい魚が獲れる事で有名な駿河湾、富山湾と共に日本3大急深の湾と称されています。                                   真鶴の「御林」は「魚つき保安林」に指定され、魚を育てる森として地元の人々や漁師達に大切に守られています。大きな樹木が海に影をつくり、魚に安息を与え、林でろ過されたミネラル分を多く含む水が海に流れ込むことで味のよい魚が育つと言われています。

真鶴の魚はなぜ美味しいの?

船盛り

 真鶴の魚が美味しい理由は5つあります。 

その1 【魚が傷みにくい定置網漁】                                        ●定置網漁は魚が泳いだまま捕獲されるので、過度なストレスが掛からず、傷や打ち身も少ないため、魚の価値を下げることなく獲ることができる伝統漁法です。

その2【どん深の海】                                                      ●真鶴周辺の海は岸近くから急に深くなる、「どん深」の海。港から10kmほど沖に出ると、そこはもう水深1000mもの深海です。様々な回遊魚が岸近くを回遊するため漁場も近く、漁獲物を速やかに市場に持ち帰ることができます。

その3【魚つき保安林(御林)と湧き水】                                            ●「御林」の木陰は魚たちの休憩の場となり、森の滋養分は地価を通り湧き水となって岩礁から湧き出て、栄養分豊富な海を育みます。

その4【藻類が着きやすい岩礁地帯】                                      ●真鶴の岩礁地帯には様々な種類の海藻類が生息しており、プランクトンが豊富。魚や貝にとって最高のエサ場になっています。暖水性から冷水性、海底に棲むものまで多様な魚介類に富んでいます。

その5【鮮度と美味しさを保つ殺菌冷海水と神経締め】                              ●漁船に設置された0℃に保たれた殺菌冷海水の生け簀は、魚を瞬時に締めることができ鮮度の低下が極めて少なく、長時間最高の美味しさを保つことができます。大型高級魚は船上で「神経締め」を施します。                    

魚つき保安林

 築地の市場では「真鶴からくる魚は間違えない」と評判です。小さな港町でありながら、水揚げされる魚の種類は約200種です。                      3月から5月にかけてはアジやサバ、5月の連休の頃はアオリイカ、秋にはカマス、イナダ、ワラサが大量に漁獲されます。

 お昼に食事だけ食べられる旅館や民宿、魚料理店が多くあります。どこのお店も「その日に水揚げされた魚の中で1番おいしい魚を提供する」ことにこだわりを持っています。

お問い合わせ先

産業観光課産業振興係

住所:〒259-0202 神奈川県足柄下郡真鶴町岩244番地の1
電話:0465-68-1131
ファックス:0465-68-5119

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更新日:2017年03月10日